皆さんはマーケティングという言葉をどう捉えていらっしゃいますか。
こう聞くと、調査とか、宣伝、広報、という言葉が返ってくることが多いように思います。

マーケティングとは、Market+ing、つまりマーケット(市場)に常に動的にかかわるということです。
事業活動の根幹といえます。

では、マーケット(市場)とは何でしょうか。
よく、〇〇市場が何兆円だとか、〇〇市場のポテンシャルは・・というような言葉を耳にしますが、マーケティング的に言うと、そういった大きすぎるくくりはあまり意味を持ちません。
市場は「人の集まり」または「企業の集まり」です。
そのなかの「誰が顧客か」を明らかにすることからマーケティングは始まります。
どんなニーズを持ち、どんな行動をする人か。
同じようなニーズを持つカタマリがセグメントといわれます。
業種や産業でマーケット(市場)を語るのではなく、ニーズ軸、顧客像で語る。これがポイントです。

そしてそのマーケットも、環境の変化とともに、その形を変えていきます。
ですから、絶えず企業は「顧客は誰か」を規定していかなければなりません。
そしてその変化するニーズを捉えて、提供する価値を変化させ、届け、磨き上げていく。
その一連のプロセスがマーケティングである、と思います。

「顧客は誰か」とは、ドラッカーの言葉です。
彼はマーケティングこそが企業の基本的な機能として、こう言っています。

企業の目的は顧客の創造である。
したがって、企業は二つの、ただ二つだけの企業家的な機能をもつ。
それがマーケティングとイノベーションである。
マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。 他のものはすべて「コスト」である。

「マネジメント」(P.F.ドラッカー)

マーケティングなくして、企業は存在しないということなのです。

マーケティングのプロセスには終わりがありません。
お客さまのことをとことん考え、何が喜ばれるかをとことん考え、それを実現していく。
正解はありません。(が、大事な考え方はあります)

だから、マーケティングは面白い。
マーケティング思考を持つと、仕事は面白い。
ずっとその世界に漬かってきた経験も含めて、そう思うのです。