先日、実家のある熊本に帰っていました。春の九州はいいですね。
最近では九州は夏は暑くて外に出られないぐらいなので、季節の良い九州は最高です。
実家には、息子と同じ年の甥っ子がいます。
高3、受験の年です。
その相談に乗りながら、色々思い出しつつ考えたことがあります。
私は熊本といっても、さらに田舎、周りは田んぼと山と川!という自然のなかで育ちました。
高校までは自転車で45分。12Kmぐらい道のりを自転車を毎日往復漕いで通っていました。
お陰さまで当時の足は競輪選手のようにたくましく、真っ黒に日焼けした女子高生でした。
どうにもこの田舎に自分がやりたいことが見つからないと思い、無理を言って東京にある大学を目指すわけですが、当時は本当に情報がなく、赤本一本の情報だけで受験し、なんとかその切符を手にしました。
マーケティングの仕事で役に立った「視点」の多さ
大学卒業後、運よく入社できた広告会社の仕事。圧倒的に面白くてすごい人たちが周りに居ました。
でも、そこで、自分にはひとつの強みがあるということに気づいたのです。
それは、比較的色々な視点を持っているということ。
- 田舎の暮らしのリアルさ、そして今や長くなった都会の暮らしのリアルさ。
(最初は大阪配属だったので、東京と大阪両方です) - 子どもが3人いることで身についた、母の視点、そして子どもの視点。
- 保育園から高校まで、3人分の学校との関わりでできたママ友、パパ友の視点。
うちは中学までは地元の公立なので、色々な人がいて、色々な家庭があります。
(余談ですが、子どもたちにも、色々な友達をつくってほしいと思って公立を選んでいました。) - 長女として親や祖父母のことを比較的近くで見てきた、介護や老いの視点。
- 大企業に勤める同僚たちの視点。
- 現場の視点、組織を纏める視点。
- 女性である、という視点。
マーケティングでは、顧客のインサイトをいかに掘るかがとにかく出発点です。
そのときに、自分には持っている引き出しが多い。
自分の持っている感覚で仮説ができる。
自分でスーパーに行き、お客さんの観察をしたり、ママ友を参考にペルソナをイメージしたりすることもできました。
高齢者向けのマーケティングのシナリオも自分で描くことができました。
子どもたちの成長に応じて、若い世代の流行や考え方をリアルタイムに知っていたことも色々なところで役に立ちました。
今の仕事で広がった視点
そして、前職では、多くの中小企業の経営者に接しその視点を共有して頂いたこと、中小オーナー企業の社員の視点(自分自身もそうでした)も得られましたし、様々な地域の、様々な業種の企業さんの視点に触れることができました。
今、お仕事で企業さまのマーケティングの戦略を作ったり、社員さんの育成に関わらせて頂く機会に、これらの視点が本当に役に立っていると実感しています。
思えば、学生のときも海外でバックパッカーをしたり、子どもが生まれるまではあちこち少し辺境に行くのも大好きでした。そこでの文化や人にとにかく興味がありました。
社会人生活も家庭生活も、いろいろ役割が多くて面倒だと思ったこともありますが、結局それが何より自分の財産になっているのですね。欲張ってきて良かった、と今は感じます。
熊本空港から帰る夕焼けの空の飛行機のなかで、ここに生まれた若者たちも、たくさん世の中をみれるといいなと願いました。
