皆さまの会社にはバリュー(行動指針)はありますか?
いくつかの企業さまで、ミッション・ビジョンの策定と一緒に、バリュー(行動指針)をつくりました。
実はこれが、組織づくりに良く「効く」と実感しています。
ミッション(使命)やビジョン(目指す姿)ももちろん大事なのですが、どちらかというと、
多くの場合、社の経営陣によって示され、皆を灯台のように導くような存在です。
それに対してバリュー(行動指針)は、社員一人ひとりに寄り添い、日々の仕事のなかで一緒に育つような存在だと感じます。
バリュー(行動指針)の役割
バリュー(Value)とは本来は価値観。その組織における価値観です。
その組織ではどのような価値観を大事にするか、を記述したものとして、それを組織の行動指針として使います。
バリューによって、その組織について下記のことが明らかになります。
- 何を大切にしているのか。
- どうような行動が推奨されるのか。
- 判断に迷ったときに、何を基準にしたらよいか。
企業という組織は、ひとつひとつ違います。
事業の内容が同じであっても、同じ企業はひとつとしてありません。
家庭と同じように、それぞれの企業には、それぞれの歴史や文化や価値観があるのです。
色々な社員が企業のなかで働きます。
そのままでは、考えも行動もバラバラで、組織としてお互いの力を引き出し、協力し合う強さを生み出すのは簡単なことではありません。
そんなとき、考えをすり合わせ、行動を共にするために定めるのがバリューです。
皆が共感し、その指針に従っていくことで、組織として力を合わせるための呼吸が整っていくのです。
そして、こうありたいという価値観が具現化された組織文化が育っていきます。
バリューの作り方と大切なこと
では、どのようにバリューを作ればよいのでしょうか。
企業のミッションに従い、ビジョンを実現するために、自分たちはどのように進みたいかということを考えます。そのとき、取りたい戦略も意識したほうが良いと思います。
例えば、これまでは前例踏襲主義で新しい価値を生むことができていなかったが、これからは環境変化をしっかり捉えてお客さまへ新しい価値を提供していきたい場合。であれば、新しい観察や気づきを促し、挑戦や行動を促すようなバリューを定めていくとよいでしょう。
例えば、お客さまへ真心を込めたサービスを向上させ、一人ひとりが現場で工夫して、お客さまの心に触れるようなサービスを実現していきたい場合。それなら、お客さまの気持ちに立つことを促し、笑顔や寄り添うような言葉を引き出すようなバリューがふさわしいですね。
バリューというと、素敵な言葉を使いカッコよく作るのがいいというイメージがあるかもしれません。
ですが、まずは肩に力を入れず、自社がお客さまや仲間にむけて大切にしたい価値観や促したい行動を明らかにしていくことが何より大切です。
そのあとで、言葉として、社員の皆さんが覚えやすい、口にしやすい言葉にしていくとよいのです。
バリューは一つでもいいし、複数でもいいです。
良いバリューは、社員さんが行動するときに口について自分で確かめられるような、部下や後輩に対して、できているか?と問いかけられるような表現になっているものです。
また、バリューは社員の皆さんと共にあって機能するものですから、社員さんにとって共感できるものである必要があります。
なぜこのバリューを作ったのか、経営陣がしっかりと伝えることができるものであってほしいですし、そのバリューを受け取る社員さん自身が自分のものとして消化できるよう、自分の行動と結び付けて考える機会や仕組みを作っていけるとよいと思います。例えばグループセッションを行ったり、朝礼で活用したり、個人の行動目標をバリューに沿って考えるというやり方も有効だと思います。
ある企業さんでは、若手の社員さんがバリューの原案をつくり、経営陣と一緒に磨き上げて作るプロセスを踏みました。自分たちが考えたバリューは、しっかり根を張ってくれそうです。
バリューを大切に育てることは、働く人たちの一体感を引き出し、エンゲージメントを高めます。そして、その企業らしさやカルチャーを強化し、企業ブランドづくりにも繋がっていきます。
良い組織づくりに課題を抱えているなら、ぜひ自社のバリューを考えてみて頂けるとよいと思います。
