自分の会社の「強み」とは何でしょうか。

自社の強みとは、言い換えれば「選ばれる理由」です。

企業とは、常に競争環境にあるものです。
この「選ばれる理由」である強みを正しく把握することは、企業にとってとても重要なことですが、実は意外と出来ていないこともあるようです。


色々な場面で「自分の会社の強みは何か?」と問いかけると、出てくる最初の言葉はこういう具合です。

「高い品質力」「決め細かなサービス力」「スピード」「デザイン力」「技術力」・・

もちろん、それが間違っているわけでないのですが、
もう少し踏み込んで「解像度を上げる」ことで、企業戦略や営業強化、社員の意識向上に良い影響を生むことができる、ということをお伝えしたいと思います。

その強みをさらに具体的にするとどうなるか?

強みとしてよく出てくる言葉は抽象的なことが多いです。
もう少し具体的にしてみて、「何が、どのように」と分解していきます。

「高い品質力」であれば、「お客さまの求める精度以上のものを安定的に納品できる」「納品した製品の不良率が限りなくゼロに近い」「耐久力が高く、経年劣化を起こしにくい」「世界的な○○の基準をクリアしている」など。
「きめ細かなサービス力」であれば、「お客さまのご要望にお応えしてカスタマイズできる」「気持ちよく店舗でお過ごし頂けるよう、清掃の徹底や体験設計を重視している」「アフターサービスとして無料で1回メンテナンスができる」など。

自社の強みですから、抽象化してしまうと他と同じになってしまいます。
より具体化していくことで本当の「強み」が際立ってきます。

その強みはどのようにして生まれているか?

次に、その強みが生まれている理由を分解します。

なぜ、その強みが発揮できているのか?
例えば、その品質の高さを生み出している工程の工夫は?原材料についての工夫は?品質の基準設定は?
そのサービス力を生み出している社員教育の仕組みは?どのような意識共有をしているのか?評価制度は?
そのデザイン力を生み出すための顧客や市場理解のプロセスは?持っている視点は?

強みは何かしらの作用が働いて生まれているもの。
その理由を知り、社員の皆さんで共有することで、意識して強みを強化することができます。
また、自社の強みをお客さまに伝えるときに、確かな裏付けとしてグンと説得力が増します。

その強みは競合と比べてどれくらい差別化できるのか?

この点は、割と盲点になっていることが多い印象です。

競合の分析の視点を持っているかどうか。
強みは、相対的に決まります。
お客さまは、常に他の選択肢と比較して、商品やサービスを選びます。
ですので、その強みは、他の競合他社と比べてどうなのか?という差異をもって知ることが大事です。

客観的に見える部分で知ることができることは少なくとも分析する。お客さまが自社と比較対象とするであろう企業と比べて、自社の強みはどの程度なのか?
見えないところは、お客さまや取引先からお話を聴けるようなタイミングがあれば、積極的に聴かせて頂くのもよいですね。

際立って他にはない強みが自社にあれば、それはとても強いです。
ですが、大抵の場合は、「比較して強い」というもの。比較しての位置が分かれば、自社がの競争力の源泉がどの強みにあるのかが明確になります。

その強みはお客さまのどんな課題や悩みを解決しているのか?

最後に、忘れてはいけないのが、その強みはお客さまにとってどのような価値を生んでいるのかということです。

自社がこれが強い!と言っていても、それがお客さまにとって価値を生んでいなければ意味がありません。
現実には価値を生んでいないということは少ないはずですが、その強みを「お客さまの課題やニーズ」と紐づけて表現できていないことが多い印象です。

例えば、このような形で表現してみます。
短納期で納品できるからこそ、お客さまが自身のビジネスを早く回せることに貢献できる。
特定の加工が精度よくできるからこそ、納品先のお客さまのラインがスムーズに流れ生産性が上がる。
清潔でくつろげる環境を整えた店舗だからこそ、お客さまが快適にその時間を豊かに過ごして頂ける。
お客さまのご要望に応えてカスタマイズできる製品だからこそ、こだわりを楽しんで頂き、自分好みのものに初めて出会って頂ける。

強みをお客さまの価値へとつなげられると、お客さまに対してのマーケティングや営業の仕方もガラッと変わります。


自社の「強み」を言語化する。解像度を上げる。
自社の競争力に直結することです。

ぜひ、取り組んでみられると良いと思います。